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助成金・労務

労務トラブルが多い「口約束」の採用面接

CONOC編集部 ・ 2026/9/28

採用面接の場で交わされる口頭でのやり取りが、書面に残らないまま「口約束」として扱われ、後になって労務トラブルの原因になることがあります。この記事では、口約束がどのようなトラブルにつながりやすいかを整理します。

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「頑張れば正社員に」という曖昧な約束

契約社員やアルバイトとして採用する際、面接の場で「頑張れば正社員登用の可能性がある」と伝えることがありますが、その基準や時期が明確でないまま口頭だけで伝えられると、後になって本人の期待と会社の判断にズレが生じ、トラブルになることがあります。

正社員登用の可能性を伝える場合は、可能な限り基準や実績を具体的に示し、書面にも残しておくことが望ましい対応です。

「給与は相談で決める」という後回しの姿勢

面接時に給与について明確な提示をせず、「入社してから相談しましょう」といった曖昧な対応で終わらせてしまうと、内定後の条件提示の段階で認識のズレが表面化し、内定辞退や入社後の不満につながることがあります。

給与に関する具体的な提示は、口約束ではなく書面で行うことが、トラブルを防ぐ基本的な対策です。

「残業はほとんどない」という実態と異なる説明

面接官が善意で「残業はほとんどない」と説明したものの、実際には繁忙期に相応の残業が発生する実態があった場合、この説明と実態のギャップが不信感につながります。面接での説明は、実態に即した正確な情報であることが求められます。

面接官によって説明内容にばらつきが出ないよう、伝えるべき情報を社内で統一しておくことが重要です。

口頭でのやり取りも記録に残す習慣を持つ

面接で交わされた重要なやり取りは、可能な限りメモとして記録し、内定通知や労働条件通知書の内容に反映させることが望ましい対応です。口約束のまま放置せず、書面に落とし込む一手間が、後のトラブルを防ぐ最も確実な方法になります。

面接官が複数いる場合は、面接記録を共有し、伝えた内容に齟齬がないかを確認する体制も重要です。

面接官向けのガイドラインを整備する

口約束によるトラブルの多くは、面接官個人の裁量に対応が委ねられていることから生じます。何を口頭で伝えてよく、何を必ず書面で確認すべきかという線引きを、面接官向けのガイドラインとしてあらかじめ整備しておくことで、担当者による対応のばらつきを減らすことができます。

ガイドラインは一度作成して終わりにせず、実際に生じたトラブル事例を踏まえて定期的に見直すことで、より実効性の高いものに育てていくことができます。

内定通知書の役割を再確認する

面接での口頭のやり取りを最終的に書面として固定する役割を担うのが内定通知書です。この書類の作成が形式的なものになっていないか、実際に面接で合意した内容が漏れなく反映されているかを、内定を出す都度確認する習慣を持つことが、トラブルを未然に防ぐ最後の砦になります。

内定通知書の様式に不安がある場合は、社会保険労務士に一度確認してもらうことをおすすめします。

まとめ

採用面接での口約束は、正社員登用、給与、残業の実態といった項目で特にトラブルにつながりやすくなります。重要なやり取りは口頭で終わらせず、記録に残し、書面に反映させる習慣が、労務トラブルを防ぐ基本的な対策になります。

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