一般建築塗装に加え、調湿塗装や高遮熱塗装、ペイントアートまで手がける株式会社ヌリーズ。中野区と共同で進める「中野ミューラルプロジェクト」など、塗装業の枠を超えた活動でも知られる同社が、CONOCの導入に至った背景には、業界特有の「どんぶり勘定」からの脱却という課題がありました。
「どんぶり勘定」から抜け出す。塗装業ヌリーズがCONOCを選んだ理由

見積もりソフトはあっても、経営は見えていなかった
代表の佐藤氏は、学生時代からのスケーターカルチャーやクラブシーンでの活動を経て塗装業に入った異色の経歴の持ち主です。「学がなくこの世界に入ってしまったため、どんぶり勘定の状況が続いていました」と当時を振り返ります。見積もり作成ソフトこそ導入していたものの、月次・年間の売上管理にとどまり、経営改善につながる分析機能は備わっていませんでした。
小規模事業者向けのシステムが市場に見当たらなかったことから、佐藤氏は仲間の力を借りて飲食店向け管理システムを自社用にカスタマイズする挑戦を6年近く続けます。しかしシステム知識の不足から「あがってきたものを確認してダメ、修正」を繰り返すばかりで、思うような形にはたどり着けませんでした。
「建設業出身だからこその設計」が決め手に
転機となったのは、ある展示会でのCONOCとの出会いでした。佐藤氏はまず「ビジュアルの入りやすさ」に魅力を感じたといいます。「建設業の人たちは、どうしてもシステムやITに抵抗感をもってしまう人が多いので、難しそうだなと感じた瞬間にやりたくなくなってしまう」という現場感覚を踏まえた評価です。
さらに、CONOCが建設業出身のチームによって作られている点も大きな決め手になりました。「現場から見積もりが紐づいていたりと細かい考慮があり、まさに自分たちが作ろうと思っていたシステムが実現されていました」。加えて、「建設業界の常識を、ひっくり返す。」という理念を掲げるCONOC代表の姿勢にも共感し、その場でメッセージを送ったというエピソードからも、熱量の高さがうかがえます。
業界全体の底上げを見据えて
佐藤氏が語るのは、自社の効率化だけにとどまらない視点です。「私たちだけが成長していっても意味がないと思っています」と述べ、CONOC代表が掲げる「業界を支える企業になっていきたい」という姿勢に自らを重ねます。成功や失敗の経験を業界内でシェアし、底上げにつなげていきたいという思いが、日々の業務改善の先にあるようです。
アート活動という異色の一面を持ちながらも、経営の土台となる数字の管理には人一倍こだわってきたヌリーズ。どんぶり勘定から抜け出すための6年間の試行錯誤の末にたどり着いたのは、現場を知るチームが作ったツールでした。
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